アジャイルのカタ

アジャイルのカタ

アジャイルのカタ(Agile Kata)は、普遍的なパターンであり、進化し得るパターンです。コアとして「改善のカタ」と「コーチングのカタ」があります。また、カタはいつでも始めることができ、そのために「スターターのカタ」で活用の仕方(カタ)を実践し、定着化させることができます。カタは、方であり、形や型です。

アジャイルのカタは、ビジネスアジリティを向上させることを主目的としています。したがって、アジャイル変革やプロセス改善、そしてアジャイルプロセスとしても活用することができます。また、スクラムやカンバンなどのアジャイルフレームワークと併用できるため、それぞれを補完したり、これらのフレームワークをより成熟させ、離れる際に活用することができます。

アジャイルのカタ

アジャイルのカタの活用については、以下で有効です。

  • ビジネスアジリティ、組織のアジリティの向上
  • アジャイルの導入や定着化
  • アジャイルのフレームワークやプロセスとしての活用
  • プロセス改善のアプローチ

アジャイルのカタの中核(Core)

アジャイルのカタは、「トヨタのカタ(TOYOTA KATA)」で知られる「改善のカタ」と「コーチングのカタ」を中核としています。不確実で複雑な状況下においては、チームに対して「改善のカタ」を活用します。その際に定着化するために「コーチングのカタ」を用いることで、チームのファシリテーションやコーチングスキルを強化します。コーチングのカタはサポーティングとして活用することになります。また、「改善のカタ」と「コーチングのカタ」を始めるにあたっては、「スターターのカタ」を用いることを想定しています。

アジャイルのカタの概要図
改善のカタ

改善のカタ

  1. チャレンジを理解する
  2. 現状を把握する
  3. 次の目標とする状態を設定する
  4. 次の目標とする状態に向かって実験を行う

改善のカタには、明示的なタイムボックスは設定されていません。しかしながら、適切にアジリティを検査するための時間制約を都度意識することは重要です。たどり着くのがわからない目標、目標に近づいているのかわからない活動、効果がわからない実験を続けないようにすることもアジャイルのカタには、組み込まれています。それらはシェルとして実装されることになります。

アジャイルのカタのシェル(Shell)

アジャイルのカタでは、改善のカタ、コーチングのカタをアジリティやアジャイルに対しても適用することができます。したがって、「アジャイルになっているか」、「アジャイルを活用できているか」を検査し、適応させていくことができます。具体的なアプローチは多岐にわたりますが、ひとつ挙げるとすれば、アジャイルマニフェストの背後にある原則を活用するアプローチがあります。

  1. アジャイルになる or アジリティの高いプロダクトを作り続ける
  2. 現状を把握する
  3. 原則の〇〇な状態になる(さらに具体的に定量化できる状態を設定するとよい)
  4. ❸ になるために、●●にトライする

アジャイルのカタとアジャイルフレームワーク

アジャイルのカタは、スクラムをはじめとしたアジャイルフレームワークと併用が可能であり、むしろ併用することでアジャイルフレームワークをより強化することができます。アジャイルのカタは、”進化し続けるユニバーサルパターン”であるため、以下でフレームワークに作用することができます(一例)。

  • フレームワークの導入、定着化に作用する
  • フレームワークのスキマに作用する
  • フレームワークとして作用する

アジャイルのカタは、それ自体をフレームワークとして活用することも含めて、現場に合わせた適用が可能担っている点も特徴です。

サーバントワークの伴走支援では、そのほとんどでアジャイルのカタとEBMのフレームワークを活用しています。これらはクライアント様に明示するケースもあれば、裏でこれらを活用しアジャイルコーチングすることもあります(クライアント様からのご要望でこれらを主目的とすることも含めて)。サーバントワークスの伴走支援スタイルは、培ってきた知見をよりスマートに、よりクライアント様へ貢献するために、アジャイルのカタ、EBMフレームワークを駆使することで進化し続けています。すなわち、創業以来、サーバントワークはアジャイルのカタとEBMを実践しています。

ホワイトペーパー

アジャイルのカタのホワイトペーパーを日本語翻訳して提供しております。翻訳は、代表の長沢智治が行いました。

アジャイルのカタ(AgileKata)
アジャイルのカタ(AgileKata)

アジャイルのカタ: ホワイトペーパー(v 2.0)

v 2.0の内容であり、最新(v 3.0)ではありません。また、ホワイトペーパーは、あくまでホワイトペーパーであり、「アジャイルのカタ(Agile Kata)」の全てを記しているわけではありません。ご注意ください

認定研修と認定試験

Agile Kata pro では、アジャイルのカタの認定研修ならびに認定試験を提供しています。詳しくは、サイトをご確認ください。

《今後、情報を更新予定》

Agile Kata Pro - Tomoharu Nagasawa
Agile Kata Pro – Tomoharu Nagasawa
Agile Kata Foundation
Agile Kata Foundation