自己責任というと何か重たい感じを受ける方も多いでしょう。

それは、きっと他人に「自己責任」と言われたからではないでしょうか。もしくはそう言われるのではないかという恐怖心ではないでしょうか。

自己責任を自分に対してつかってみませんか?というのが今回の主旨になります。

なぜ人のせいにするのか

根本原因を探るときに、外的要因を挙げるケースはよくあります。特に外資系に身を置いていると、自身の弱みにつながることを言及するのには勇気がいる、常に防波堤を作っている人もそれなりに見受けられます。

外的要因としてよく挙げられるのは以下のようなものですね。

  • お客様の予算がなくなったから
  • お客様の組織が変更されたため担当が変わったから
  • 為替変動の影響で
  • 社内の承認が得られなかったから / 承認が遅いから / 方針が変わったから
  • 製品の質が悪いから
  • 予算が足りないから
  • 天災により

※すべて架空の出来事です。

これらは事情であり、おそらく要因ではないのです。これらは言い訳と言い換えてもいいでしょう。厳しい言い方をするとそんなの条件は皆いっしょなのです。

ある意味、織り込み済みで活動するのがお仕事だと言えます。少なくとも私はそういうスタンスで仕事をしていますので、労力かけて行なっていた商談がうまくいかなかったとしてもそれをお客様やチームメンバーのせいにしたりすることはありません。

すべては自己責任

その思考の裏には、「すべては自己責任」というスタンスがあるからです。人に強いるものではなく、己に掲げたスタンスです。お間違えないように。現に私は自己責任を人に強いることはありません。

自己責任とは、自分の行動、決断に責任を持とうということであり、プライドを持とう(驕りなどの変な意味でないプライドですよ)ということです。

そのとき、そのときの状況において自らが決断して行動したのだからそれはうまくいこうがうまくいくまいがすべては自分が選んだものだというスタンスです。

なので、目標値に達しなかったとしても気を病むことはありません。ふりかえり次に繋げるのは当然ですが、結果は結果、操作した結果に価値はないので、受け入れるのみです。

従って、私は目標の数値(スコアカードなど)には関心を示しません。結果でしかないからです。そこに行くつくためのアプローチをどう作って行くか、どう決断するかが勝負なので、常にメトリクスを重視します。瞬間の数字ではなく、経過を見て決断し、行動するということです。

見えないものは決断できない、決断できないものは行動できない、決断も行動もしなかったら何もない

なので、まず見えるようにするために動き、決断し、見えたらまた決断し、行動するその繰り返しです。

最後にある人の言葉を添えておきます。

男の仕事の8割は決断だ。あとはおまけみたいなものだ

鳴海荘吉 / 仮面ライダースカル from 仮面ライダーW

私はこれを自らに自己責任を背負えを捉えました。

まずは、自分の罪を数えるところからはじめてみましょう。

反省ではなく、いつかの明日の自分と自分の仕事のために。

本記事の執筆者:

長沢智治

長沢 智治 – アジャイルストラテジスト

  • サーバントワークス株式会社 代表取締役
  • Agile Kata Pro 認定トレーナー
  • DASA 認定トレーナー

認定トレーナー

DASAプロダクトマネジメント認定トレーナー
DASA DevOpsファンダメンタル認定トレーナー

認定試験合格

Professional Scrum with User Experience
PAL-EBM
Professional Scrum with Kanban
Professional Scrum Product Backlog Management Skills
Professional Scrum Facilitation Skills
Professional Product Discovery and Validation
Agile Kata Foundation
DASA Product Management
DASA DevOps Fundamentals

『プロフェッショナルアジャイルリーダー』、『More Effective Agile』、『Adaptive Code』、『今すぐ実践!カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント』、『アジャイルソフトウェアエンジアリング』など監訳書多数。『Keynoteで魅せる「伝わる」プレゼンテーションテクニック』著者。

Regional Scrum Gathering Tokyo 2017, DevOpsDays Tokyo 2017, Developers Summit 2013 summer 基調講演。スクー講師。

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