EBMクイックスタート™研修
Evidence-Based Management (EBM) QUICK START™ training
エビデンスベースドマネジメント(EBM)とは
エビデンスベースドマネジメント(EBM: Evidence-Based Management)とは、ビジネスアジリティを実現するための変化に適応した意思決定をデータの計測に基づいて実践するための経験的なフレームワークです。Scrum.orgにより、スクラムの共同開発者のKen SchwaberとProfessional Scrumコミュニティにより開発され、「エビデンスベースドマネジメントガイド」の公開や、Professional Agile Leadership - Evidence-Based Managementの研修や、認定試験が実施されています。多くの変化に適応する組織が導入し、注目されているフレームワークです。
計画駆動ゴールでは、予算を獲得するために全体計画を立て、そこからゴールを設定する傾向があります。これでは、ゴール設定が後回しとなり、硬直化しがちです。変化に適応したくても全体計画が硬直化しており、途中で軌道を変更することが物理的に、心理的にも難しいことが多いです。それに対して、ゴール駆動計画では、当初は仮設定でもゴールを設定します。このゴールに対する計画を全体計画一本ではなく、漸進的に計画することで、ゴール設定の検査も同時に行なっていくことができるようになります。すなわち、変化に適応しやすく柔軟なゴール設定と計画、そしてその計測が可能となるのです。計測では、重要価値領域という4つの領域に対して計測し、その計測対象の指標自体の検査も漸進的に行なっていくことで、変化への適切な意思決定につなげていきます。
研修開発ストーリー
アジャイル開発やアジャイルなマーケティングや業務改善が広く浸透してきました。しかしながら、事業経営やマネジメントの分野では従来の意思決定や指標の計測が行われております(例: 予算経営による年間での事前の計画と実行の予測が求められる)。ビジネスやマーケットの動向といった変化に適応していくはずで、アジャイルトランスフォーメーションを推進したにも関わらず、意思決定が硬直化し、遅延しているようではせっかくの取り組みが十分には活かされません。
そこで、スクラムと同様に経験主義(エンピリシズム; エンピリカル アプローチ)に基づいた意思決定と計測のためのフレームワークである『エビデンスベースドマネジメント』(EBM: Evidence-Based Management)を実践できれば、変化に適応できる目標設定、意思決定が、事実と根拠に基づいた計測されたデータをもとに遂行できるようになります。
変化に適応できる目標設定、意思決定、プロダクト開発や業務の実践を手に入れたい企業のために、EBMの早期習得トレーニングを開発いたしました。
チームと組織のための「EBM」研修
研修は、一社様向け研修として実施させていただいております。公開研修の実施は、現時点で検討しておりません。一社様が幹事役として取りまとめいただいて、複数社様でご参加いただくことができます。パートナー企業、顧客とのご参加も推奨いたします。研修は、その「場」を共有し、共通体験から共通認識を持つことが大切なため、一社集合研修とさせていただき、効果を最大化していただけるものと確信しています。EBM研修では、ビジネスを担当する方と、現場チーム(プロダクト開発や業務実施・推進者)の同席が望ましいです。

コースの目的
本コースの目的は、経験主義に基づいた変化に適応できる意思決定とマネジメントを行うための『エビデンスベースドマネジメント』を早期に理解し、実践していくためのスタートとなる知識と体験をすることです。意思決定者を含めた実際に稼働する(している)チームや組織でご参加いただくことを強くお勧めいたします。
- 複雑な領域とそこでの意思決定と計測の課題
- EBMの重要価値領域と具体的な重要価値指標を理解し、目標設定するワークショップを実施することで理解を深め、実践の準備を整える
- 意思決定者と実践する現場チームでの統一見解をつくり、スタート地点に共に立つ
コース提供者

講師は、サーバントワークス代表の長沢智治が担当いたします。長沢は、EBMの開発を行なっているScrum.orgの認定試験PAL-EBM(Professional Agile Leadership - Evidence-Based Management)を早期に取得(※取得当時の認定者数は全世界で300人程度)し、その後、「エビデンスベースドマネジメントガイド(EBM Guide)の共同翻訳も担当した者です。BBT大学などでもEBMの講義を実施していました。

コースの内容
1日コース(4時間〜6時間)
- 経験主義とEBMの背景と概要
- 変化に適応できるEBMのゴール設定の理論と演習
- 変化に対応するEBMの実験ループ
- 価値とEBMの重要価値領域と演習
- EBMの重要価値指標
- 重要価値領域と重要価値指標の理解を深める演習
- 変化に適応できるゴール設定の演習
- ディスカッション(全般にわたって)
※ 内容ならびにワークの内容は、研修内容の調整時にベストなものを選択する場合があります(複数の選択肢を準備しています)。
※ ご要望により内容をある程度カスタマイズすることが可能です。
コースの資料(一部抜粋)












演習(Miro)

コースの対象者
- 変化に適応した意思決定や目標設定を行いたい意思決定者・チーム・組織
- アジャイルやスクラムに適した意思決定や目標設定を行いたい意思決定者・チーム・組織
- 開発者・開発チームとの良好なコラボレーションのためにEBMを学びたい開発組織や開発組織外の方々
- ビジネスでEBMのフレームワークを活用・実践したい意思決定者・チーム・組織
コースの実施方法と受講者数
- 本コースは、オンサイト(御社オフィスなどにてご用意いただいた会場・設備)または、リモートで実施させていただきます。
- 本コースの1回あたりの最大受講者数は12名とさせていただきます(※ それ以上の場合はご相談ください)。
- 1チーム 4名〜6名で編成し、ワークショップを実施します(2チームまで)。
コースの特典・フォローアップ
- 研修テキストの電子媒体(PDF)での配布をいたします(※ 利用は受講者に限ります)。
- オンラインで実施の場合、演習で用いた Miroボードの一定期間の共有または、バックアップファイルを提供いたします
- 開催後、1週間のメールやチャットなどのオンラインでのフォローアップを行います。
受講者の声(抜粋)
Chatwork株式会社 エンジニアリングマネージャー 粕谷 大輔さま
社内で具体的に戦略やゴール設定を担っているチームと、スクラムチームのプロダクトオーナー数名によるチームと2チームで受講しました。
とても良い化学反応が起き、研修が終わってからも、自分たちで独自に業務後に集まってワークショップの続きをやるほど強い刺激を受けられる内容でした。
あるチームではさっそく研修で学んだ内容を、チーム目標に組み込むなど実践も進みつつあります。スクラムの上位概念として今後もうまく活用していきたいと思います。

プロフィール:
2001年に大学卒業後、SI、ソーシャルゲーム開発を経て、SaaSサービスの開発エンジニアやディレクターを経験。2021年よりChatwork株式会社にてScrum@Scaleをベースにした開発組織づくりに携わっている。

Aさん
すべてのプロダクトオーナーとスクラムマスターは、受講した方が良いです

Eさん
EBMガイドを読んだだけでは理解した気になっていても実践できそうもなかったことが、研修で理解を深めたことで実践できると確信が持てた

Wさん
経営者層と意思決定者に受講を勧めたい。複雑な状況下は単純ではないことを知ってもらいたい

Cさん
業務に直結することが多いので、一緒にやっているメンバーと参加することで、より大きな視点で話ができる機会が増えてよかった
基本価格
下記をご覧ください。カスタマイズ研修など貴社の特別なご要望にお応えすることができます。その際は別途見積もりさせていただきます。いずれにせよ、価格についてはご相談ください。
4時間コースは、1日コースと講義内容は同一ですが、ワークの分量が異なります。短期集中で実施する際に推奨いたします
時間が確保できる限り、1日コース(7時間)を強く推奨いたします
実施までの流れ
必ず事前のお打ち合わせ(※リモート)を実施させていただき、双方で合意の上、研修実施をさせていただきます。まずは、お気軽にご質問やお申し込みをいただければ幸いです。
よくあるご質問
- アジャイルやソフトウエア開発の知識は必要でしょうか?
- 1日コースを2日に渡って実施は可能ですか?
- 途中参加や途中退出は可能ですか?
- EBMの認定資格は取得できますか?
- 開催場所も提供してほしい
- 座学やワークを切り出して実施可能か?
- 認定資格試験対策講座を開催してほしい