カンバンガイドについて
カンバンとは、プロセスを通じて価値の流れ(価値のフロー)を最適化するための戦略の総称です。カンバンはカバー範囲が広いため、コミュニティによる包括的な取り組みであり、カンバンの出発点として活用できるように「カンバンガイド」を共同開発し、メンテナンスしています。
『カンバンガイド』は、以下のように進化してきています:
- 2020年7月: 初公開
 - 2020年12月: 日本語翻訳版も公開
 - 2025年5月: 日本語翻訳版も公開
 - 2025年7月: オープン版カンバンガイドが公開 (8月18日: 日本語翻訳版も公開)
 
2025年5月以降、「カンバンガイド」は、ベースとなる最小限のガイドである「カンバンガイド」と、これをベースとして継続更新ドキュメント(Living Document)として頻繁に改訂もされていく「Open Guide to Kanban(オープン版カンバンガイド)」の2つを提供するようになりました。
これらは、kanbanguides.org にて提供されます。
このたび、カンバンガイドならびに、オープン版カンバンガイドだけではなく、公式サイトも日本語翻訳されました。現在のステータスは以下です:
- カンバンガイド 2025: 日本語版を公開中
 - オープン版カンバンガイド: 日本語版を公開中
 - 公式サイト: 日本語版を公開中
 
カンバンガイド
目次
- 序文
 - カンバンの定義
 - カンバンを使う理由
 - カンバンの理論
 - カンバンのプラクティス
- ワークフローを定義し可視化する
 - ワークフロー内の項目を主体的に管理する
 - ワークフローを改善する
 
 - フロー指標
 - 最後に
 - カンバンの歴史
 - 謝辞
 - 2025年の改訂
 - ライセンス
 - 翻訳について
 - 用語集
 
オープン版カンバンガイド

目次
- 序文
 - ナレッジワークにおけるカンバンの定義
 - カンバンを使う理由
 - カンバンの理論
 - カンバンのプラクティス
- ワークフローを定義し可視化する
 - ワークフロー内の項目を主体的に管理する
 - ワークフローを改善する
 
 - 適切な指標や計測指標を活用したフローの最適化
- アウトカム、インパクト、価値
 
 - 最後に
 - カンバンの歴史
 - 謝辞
- 翻訳について
 
 - 付録
- 進行中の作業を制御する
 - カンバンシステムメンバーがどの作業項目を開始するかを優先順位づけする必要がある場合
 - ナレッジワークにおける用語
 
 - 参考文献
 
その他のガイド
2020年版については、補助ドキュメントが豊富に揃えてありました。これらも日本語翻訳していましたので、紹介します。
現時点でこれらは非公開となっています。
カンバンガイドのための定義集
目次
- 背景
 - 定義
- サイクルタイム
 - 明示的なポリシー
 - フローまたは、流れ
 - カンバン
 - カンバンボード
 - スループット
 - 価値
- 顧客やエンドユーザーの価値
 - 社会的な価値
 - 知識の価値
 - 組織的な価値
 
 
 
- 定義
- WIP(進行中の作業)
 - 作業
 - 作業項目
 - 作業項目の種別
 
 - 翻訳について
 - ライセンス
 - 参考資料
 
カンバンガイド《付録》実現手段と詳細説明


目次
- カンバンガイドに欠かせないサポート
 - 任意(必須ではない)
- バックログの可視化手段
 - 依存関係ボード
 - フルキッティング
 - ファネル
 - ジョブ理論
 - スクラム
 - サイクルタイムの固有名称
 - スプリント、または他のリズムのあるサイクル
 - TameFlowのカンバンボード
- フロー効率化ボード
 - ドラムバッファロープボード
 - スループット管理ボード
 
 - チーム
 - 作業項目ごとのミニカンバンボードを用いる
 - 価値基準、原則、役割
 
 - 推奨(必須ではない)
- バックログ
 - ソフトウェアでの文脈において
 - 導入のヒント
 - 役割不在を考慮した明示的なポリシーの候補
 - フロー最適のための明示的なポリシーの候補
 - 適切なサイズへの調整
 - カンバンガイドを補完するフローの指標
 - 作業項目の属性
 
 - コラボレーションへの阻害要因
 - ブロック列は必要か
 - 一般的な誤解、半真理、全くのナンセンス
 - 価値の一例
 - フローを価値より優先する
 - フローを価値より優先する
 - 見積もった作業量と実際の作業量が一致しない理由
 - 謝辞
 - 翻訳
 - ライセンス
 - 参考資料
 
支援サービス
ホワイトペーパーを読んだ上で、「より詳しく理解したい」、「実践の中で身につけたい」といったご要望から、アジャイルコーチ(アジャイルストラテジスト)としての伴走支援、クイックスタートできる研修トレーニングのご要望を多くいただきます。有用だと思われるようでしたら、お気軽にご連絡ください。
翻訳者
認定トレーナー資格



認定試験合格

















長沢智治
2000年より開発プロセス改善コンサルタントやエバンジェリストとして活動しており、イベントでの基調講演を担当したり、書籍の執筆・監訳や記事の翻訳なども精力的に実施しています。Agile Kata Pro認定トレーナーでもあり、DASA (DevOps Agile Skills Association) の認定トレーナーでもあります。
長沢智治は、いくつもの Scrum.org 認定資格を取得しています。アジャイルリーダーシップの認定資格である PAL-EBM、PAL I は、組織的なアジャイル変革や、プロダクト戦略、ポートフォリオ戦略、ステークホルダーマネジメントなどの知見が認められました。その他、スクラムのスケーリング(SPS)、スクラムでのカンバンの活用(PSK I)、プロダクトオーナーやスクラムマスター(PSPO II, I, PSM II, I)の知見を認められています。また、DASA認定のアンバサダーであり、DASA認定資格試験の認定トレーナーでもあります。
