ここでは、「アジャイルのカタ」によく寄せられるよくある質問とそれらへの回答を認定トレーナーのひとりである長沢智治が行います。
質問があれば、X – @tnagasawa 宛にメンションください。
- 質問アジャイルのカタを定期ようできる分野や領域は特定されますか?
- 回答
アジャイルのカタは、複雑な問題に関する領域において効果を発揮しやすいですが、あらゆる問題領域で活用することもできます。例えば、小さな改善、スクラムの適用、アジャイルへの適合、ビジネスアジリティの向上や強化、組織的な変革などに対して同じ『カタ』を用いることができます。カタ ー すなわち、習慣 ー によるアプローチのため、あらゆるシーンで同じアプローチを採ることができるのが強みです。
- 質問アジャイルのカタには、実践にあたってのルールはありますか?
- 回答
アジャイルのカタには、特別なルールはありません。「カタ」による習慣化で適切な実施に繋げます。その中で、チームや組織でルールを作る必要性があればチームや組織の判断で設定するのは制限をかけていません。
- 質問アジャイルのカタには、タイムボックスはありますか?
- 回答
アジャイルのカタには、タイムボックスはありません。ひとつの方向性や課題、ひとつの目標、そしてひとつの実験に集中する前提であり、タイムボックス(期間固定)を強制することはありません。ただし、それぞれのコンテキストにおいて、立ち止まり、検査し、適応させるためのケイデンス(リズム)はあること、「やり過ぎ」による弊害を防止する意味での「リマインダー」(いつ頃までに判断するかの目安)を設定することが多いです。タイムボックスを設定することが妥当であれば設けても構いません。
- 質問アジャイルのカタは、スクラムと共存できますか?
- 回答
アジャイルのカタは、スクラムやその他のアジャイルプロセスやアジャイルフレームワークと共存できます。むしろ、これらを促進、強化するために用いることができます。また、アジャイルプラクティスを取り入れ、効果的に実践し、定着化させる際にも同様に促進や強化に用いることができます。
- 質問アジャイルのカタは、スクラムのようなフレームワークですか?
- 回答
アジャイルのカタは、フレームワークではありません。形式からのアプローチではなく、習慣からのアプローチでチームや組織(そして個人)をアジャイルにしていくものです。アジャイルの本質的な暗黙の共通点である「方向性を定め、現状を把握し、効果的な目標を定めて小さく実行しフィードバックを得て、適応させていく」を習慣化することからアプローチしていきます。したがって、あらゆるフレームワークにも適合できますし、アジャイルのカタをフレームワークやプロセスとして扱うことも可能です。
アジャイルのカタは、フレームワークではありません。形式からのアプローチではなく、習慣からのアプローチでチームや組織(そして個人)をアジャイルにしていくものです。アジャイルの本質的な暗黙の共通点である「方向性を定め、現状を把握し、効果的な目標を定めて小さく実行しフィードバックを得て、適応させていく」を習慣化することからアプローチしていきます。したがって、あらゆるフレームワークにも適合できますし、アジャイルのカタをフレームワークやプロセスとして扱うことも可能です。
- 質問アジャイルのカタを始めるのに準備は必要ですか?
- 回答
アジャイルのカタは、今すぐ実施することができる「カタ」です。これからアジャイルを実践するチームや組織、すでにアジャイルを始めているチームや組織、アジャイルが上手く実践できていないチームや組織、アジャイルが上手く実践できておりさらなる強化や拡張を検討しているチームや組織などあらゆる状況からでも導入できます。
導入を円滑にするために、Agile Kata Pro 認定研修や伴走支援を活用することもできます。
質問があれば、X – @tnagasawa 宛にメンションください。
スクラムに関する誤解についてはこちらをご覧ください:
公開研修のスケジュール
開催日時 | コース |
---|---|
2025年9月11日 (申込み期日: 9月9日) |
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2025年11月6日 〜 2025年11月7日 (申込み期日: 11月3日) |
|
2026年1月26日 〜 2026年1月27日 (申込み期日: 1月22日) |
本記事の執筆者:

長沢 智治 - アジャイルストラテジスト
- サーバントワークス株式会社 代表取締役
- Agile Kata Pro 認定トレーナー
- DASA 認定トレーナー
認定トレーナー



認定試験合格

















『プロフェッショナルアジャイルリーダー』、『More Effective Agile』、『Adaptive Code』、『今すぐ実践!カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント』、『アジャイルソフトウェアエンジアリング』など監訳書多数。『Keynoteで魅せる「伝わる」プレゼンテーションテクニック』著者。
Regional Scrum Gathering Tokyo 2017, DevOpsDays Tokyo 2017, Developers Summit 2013 summer 基調講演。スクー講師。