「Agile to Kata: 継続的改善ゲーム」は、「Agile to Kata: A Continuous Improvement Game」の日本語翻訳版です。このAgile to Kata は、アジャイルを「アジャイルのカタ」で実践・実現するための思考をボードゲームとして体験して身につけるものです。
Agile to Kata ゲームは、Mural版とMiro版が提供されています。



テンプレートを利用
英語版:
日本語版:
どんなゲームなのか
概要
チームの改善に焦点を当てた課題のカードがあります(スクラムチームの課題のカードもあります)。この中からひとつピックアップをし、各人またはペアに配布された7枚のカードの中から、課題解決につながりそうな対処方法を選択します。これらについてファシリテーター兼審査員が最も良いと思う対処方法を選定します。選定されたプレイヤーがこの回の勝者となります。
これは、課題カードから状況や問題点を瞬時に判断すること、そして手持ちの対処策から最善の対処を見極めることを鍛えることができるものです。ゲーム形式にすることによって、楽しみながらも、課題と対処方法について思考をトレーニングできます。
アジャイルのカタ
アジャイルのカタ(Agile Kata)では、以下の改善のカタをより機敏に繰り返すものです。
- 方向性や課題を理解する
- 現在の状態を把握する
- 次の目標となる状態を設定する
- 次の目標となる状態に向かって実験する

このゲームでは、この❶、❹を楽しみにながら考えるものです。これは「科学的思考」をトレーニングするひとつの方法として役立ちます。
❶の課題と❹の対処方法にフォーカスしていますが、これを結びつけるためには、❷の現在の状態はわかること、そして、課題の解決のために現在の状態からどこを目指すべきか(❸)も密接に関連してきます。
ゲームのやり方
準備
- 3〜8人の参加者もしくは、ペアを組んでプレイします。
- 第1ラウンドの進行役/審査員として、ひとりのプレイヤーを任命します。
- 各プレイヤーは、無作為に7枚のレッドカードを受け取るか、選びます。
プレイの仕方
- 進行役はグリーンカード(課題)を1枚選び、声に出して読み上げます。
- 各プレイヤーは、提示された課題に最も適切だと考えるレッドカードを手札の中から1枚だけ選びます。
- 進行役がすべての回答(レッドカード)を声に出して読み上げます。
- 進行役が課題に最も合致した対処(もしくは、最も面白いか、創造的な対処)を選びます。
- 選ばれたカードを提示したプレイヤーがそのラウンドの勝者となり、グリーンカードをポイントとして獲得します。
- グリーンカードを3枚先に集めたプレイヤーが出たか、設定時間を経過したときに最もグリーンカードを獲得していたプレイヤーがゲームの優勝者となります。
- 次のラウンドでは、新たなプレイヤーが進行役/審査員を務めます。
- 各プレイヤーは、「手札」を補充し、再びレッドカードが7枚になるようにします。
- ゲームが終わったら、全員を集めてゲームと現場で起きていることの類似点をふりかえります。
任意で実施できること
- 参加者に、実際の経験に基づいた独自のレッドカードを書いてもらう。
- ゲーム終了後ではなく、各ラウンドごとにふりかえりを行う。
- 各ラウンドにタイムボックス(時間固定の制限)を設け、ゲームの活気を維持する。
- 進行役は、Miroの非公開モードを用いることもできます。
アジャイルのカタと認定研修
アジャイルのカタは、アジャイルの実践、ビジネスアジリティの向上といった現代に不可欠なアプローチを形式からではなく、習慣から身につけていくアプローチです。欧米では、アジャイルの原点に立ち返ったり、アジャイルの枠を超えて「改善」につなげたりといったシーンで着目されています。
Agile Kata Pro認定研修は、アジャイルのカタを身につけるための基礎研修です。修了後に認定試験に合格することで、Agile Kata Pro Foundationの認定を受けることができます。
Agile Kata Pro 認定トレーナーは、世界で16名ほどおり、そのうちアジア圏に3名、うちひとりは日本人です。 日本人による日本語による認定研修はおひとりから参加できる公開研修のほか、チームで参加する一社さま研修、伴走支援との組み合わせである「Agile Kata Pro Dojo」を提供しています。
開催日時 | コース |
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2025年9月11日 (申込み期日: 9月9日) |
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2025年11月6日 〜 2025年11月7日 (申込み期日: 11月3日) |
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2026年1月26日 〜 2026年1月27日 (申込み期日: 1月22日) |